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Mogens Glistrup

Mogens Glistrup(モーン・グリストロップ)はデンマークの弁護士・政治家。1926年生まれ、2008年没。1970年代に活躍した反税運動の主導者。1972年に進歩党(Fremskridtspartiet)を創設し、党首に就任。1973年選挙で第二政党躍進の立役者になった。

二元的所得税

二元的所得税 (Dual Income Tax)とは、労働所得には累進課税、資本所得には比例課税を課し、所得間の最低税率を統一する分離課税の一種。1980年代以降、 北欧諸国 で連鎖的に導入されていった。

参考:倉地真太郎(2014)「北欧諸国における租税政策の相互関係--デンマークとスウェーデンにおける二元的所得税の導入を事例として」(『「社会保障・税一体改革」後の日本財政』財政研究10巻、有斐閣。出版社のLINK)。

移転的基礎控除

移転的基礎控除とは、夫婦それぞれが基礎控除を持ち、配偶者の未使用分の基礎控除を夫婦間で自由に移転できる制度。1987年に デンマーク で導入された。

→倉地真太郎(2017)「デンマークにおける児童手当と移転的基礎控除 —税制上のジェンダー平等化過程に着目して—」『生活経済政策』2017年4月号(No.243)pp.24-28。

進歩党

進歩党Fremskridtspartiet : Progress Party)は、デンマークの政党。反税政党。1972年8月22日に Mogen Glistrup によって創設された。所得税廃止をスローガンに全国で草の根運動を展開した。1973年12月国政選挙ではブルーカラーの支持を受けて、第二政党まで躍進した。これ以降、デンマーク国政は少数与党政権が常態化することになった。