生活経済政策連載6月号のお知らせ(2026年6月)

「生活経済政策」2026年6月号に、連載「福祉国家で暮らしてみて——研究者・親・外国人としてのデンマーク生活」の第3回「豚選挙が問うもの」が掲載されました。

今回は、デンマークの食と政治の双方で存在感をもつ「豚」について書きました。2026年3月の国政選挙は「豚選挙(svinevalg)」と呼ばれ、豚の生産規模や動物福祉・環境基準の強化が争点となりました。地下水汚染、脱炭素、動物福祉、宗教・文化の論点が、一つの主題に絡み合っています。

選挙後は与党・社会民主党が議席を減らし、連立交渉は長期化しています。農業団体を支持基盤とする自由党が新政権から外れる見通しとなるなど、豚と環境をめぐる対立が政権の枠組みにも影を落としています。日本の「米」との比較から、この問題を考えました。

掲載誌・記事情報は以下よりご覧ください。 http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/index.html

 

English

続きを読む

『Why not?! 財政学』座談会の後半が公開(2026年5月)

有斐閣『書斎の窓』(2026年5月号)で、『Why not?! 財政学』座談会の後半が公開されました。 yuhikaku.co.jp/shosai_mado/26

「よりよい社会をつくるにはどうしたらよいか―― y-knot『Why not?! 財政学』刊行記念(下) …江成穣・倉地真太郎・佐藤一光・藤原遥」

ご覧いただければ幸いです。前半はこちら。

https://www.yuhikaku.co.jp/shosai_mado/2603/index.html?detailFlg=0

『中核的地方都市の成長とグローバル化』(国際書院)刊行のお知らせ(2026年5月)

この度、国際書院より書籍が刊行されました。

穆尭芋 編『中核的地方都市の成長とグローバル化──アメリカ・中国・日本・EU・ロシア・インドの都市事例研究──』国際書院。
http://www.kokusai-shoin.co.jp/343.html

グローバル化の環境のなかで中核的地方都市の成長がいかにおこなわれるか、現地調査および詳細なデータ分析により明らかにし、日本の地方都市に政策的示唆を提示することを目的として本書は刊行される。

「第5章 EU・デンマークにおける地域間格差の拡大と持続可能な都市経済 ――オーフスを事例に」を担当しました。

章の要約:

  • EU統合とグローバル化の進展により、デンマークでは都市部への人口・投資・高付加価値産業の集中が進んでいる。デンマークは高成長を遂げる一方で、地域間格差や所得格差が拡大している。とくにコペンハーゲン周辺では、外資系企業や金融・IT・専門サービスの集積が目立つ。
  • この状況に対して政府は、財政調整制度や地方税率の調整を通じて、都市部と地方部の格差是正を図っている。
  • 後半では、第二の都市オーフスを事例に、港湾・大学・企業・自治体が連携する都市戦略を検討している。オーフスは、港湾を物流だけでなく、脱炭素・イノベーションの物理的拠点として活用している。
  • デンマークの持続可能な都市経済は、国家だけでなく、自治体・企業・大学の協働によって支えられている。

こちら「新潟県庁 令和5年度新潟県国際交流推進基金事業補助金」(2023年11月 – 2026年3月)の助成を受けています。

http://www.kokusai-shoin.co.jp/343.html

教育インフラ財政の国際比較フォーラムのアーカイブ公開(9回・10回)

JFM・GRIPS共同研究プロジェクトのフォーラム動画のアーカイブが公開されました。テーマは教育インフラ財政の国際比較。第10回はスウェーデン+全体振り返り、第9回は米国・フランスです。 【第10回】社会構造変革下における地方財政を考えるフォーラム 

【第9回】社会構造変革下における地方財政を考えるフォーラム

プロジェクトHPはこちら

https://gripslocalgovernance.institute/

連載2回目「住民になる」(「生活経済政策」2026年5月号)掲載のお知らせ

「生活経済政策」2026年5月号に、連載「福祉国家で暮らしてみて——研究者・親・外国人としてのデンマーク生活」の第2回「住民になる」が掲載されました。

今回は、デンマークで長期滞在者として生活を始めるために必要となる手続きについて書きました。滞在許可の申請(SIRI手続き:Danish Agency for International Recruitment and Integration)、CPR番号の取得、MitIDの登録、International House Copenhagenでの手続きなど、外国人としてデンマーク社会の「住民」になっていく過程を紹介しています。

あわせて、住民になるために必要な手数料の高さにも触れています。福祉国家では、住民になった後には普遍主義的なサービスへのアクセスが開かれる一方で、その入口では一定の負担が求められます。新しい共同体の一員になるコストを、単なる受益者負担として考えてよいのか。日本との比較の視点から考えました。

掲載誌・記事情報は以下よりご覧ください。
http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/index.html

English Summary

続きを読む

日本地方財政学会企画セッションに登壇します(2026年5月)

日本地方財政学会 第34回大会 (5月16〜17日)の企画セッション「社会構造変化における教育インフラの更新・維持管理をめぐる地方財政 」(2日目)にオンラインで登壇します。 伊集守直氏(横浜国立大学)との共同報告です。詳細はこちら。

https://www.gakkai.ne.jp/jilf/2026/03/2026-0323-1800.html

【企画セッション】社会構造変化における教育インフラの更新・維持管理をめぐる地方財政

座長:伊集 守直(横浜国立大学)

①社会構造変化における教育インフラの更新・維持管理をめぐる地方財政:日本と北欧

倉地 真太郎|明治大学・伊集 守直|横浜国立大学

②アメリカの公立学校施設と学校区財政

関口 智|立教大学

③社会構造変化における教育インフラ維持・管理と地方財政―ドイツとフランス

小西 杏奈|専修大学・佐藤 一光|東京経済大学

討論者:吉弘 憲介(桃山学院大学)、上村 敏之(関西学院大学)

プロジェクトの詳細はこちら。

https://gripslocalgovernance.institute/

よろしくお願いします。

noteをはじめました(2026/04/12)

デンマークの生活を記録するために、noteを始めました。

内容は研究というより生活中心で、不定期更新です。ご笑覧ください。

https://note.com/shintarokurachi

研究に関連した内容は『生活経済政策』で連載しています。

福祉国家で暮らしてみて—研究者・親・外国人としてのデンマーク生活

http://www.seikatsuken.or.jp/monthly/index.html

『行財政改革のフロンティア』(創成社)公刊のお知らせ

このたび、創成社より

柏木恵・木村佳弘 編著・宇野二朗・江成穣・木寺元・倉地真太郎・佐藤一光・長野基 著『行財政改革のフロンティア』(創成社)が刊行されます。

本書のテーマは「補助金」です。財政学と行政学のコラボレーションによって、補助金をめぐる理論・制度・政策運営の諸側面を多角的に検討しています。財政学における補助金研究の蓄積を踏まえつつ、地方交付税、国庫補助金、都道府県支出金、ガバナンス改革、さらにはデンマークおよび英国イングランドの事例も取り上げ、行財政改革のフロンティアを考える内容となっています。倉地は1章(共著)、6章(単著)を担当しました。

章立ては以下の通りです。

第1章 財政学における補助金理論の概要と補助金研究の歴史的展開(佐藤一光・倉地真太郎・木村佳弘)

  • 補助金をめぐる財政学の議論を、様々な学派の視点から整理した上で戦前から地方分権改革以後までの論争史を振り返り、補助金が地方自治や中央・地方関係にどのような影響を与えてきたかを分析した。

第2章 地方交付税の変容(木寺元)

第3章 国庫補助金の変容―水道事業を題材として―(宇野二朗)

第4章 補助金のガバナンス改革(長野基 )

第5章 都道府県支出金の財政調整機能―経年変化と事例分析から―(江成穣)

第6章 国際比較からみた北欧デンマークの補助制度(倉地真太郎)

  • デンマークの地方財政制度を取り上げ、補助制度の歴史的変遷と制度的特徴を国際比較の視点から検討し、高い自主財源比率、自治体間の協調、財源保障の考え方に注目し、日本との違いを分析した。

第7章 英国イングランドにおける補助制度の現状と今後の展開(柏木恵)

第8章 本書の論旨および研究課題(木村佳弘)

出版社ホームページの書籍ページも掲載されています。

https://books-sosei.com/book/32643.html

 

書誌情報

書名:行財政改革のフロンティア
編著者:柏木恵、木村佳弘
著者:宇野二朗、江成穣、木寺元、倉地真太郎、佐藤一光、長野基
出版社:創成社
刊行年:2026年
ISBN:978-4-7944-3264-3
倉地真太郎の担当:第1章(共著)、第6章(単著)

| 章 | 章タイトル | 執筆者 |
|—|—|—|
| 第1章 | 財政学における補助金理論の概要と補助金研究の歴史的展開 | 佐藤一光・倉地真太郎・木村佳弘 |
| 第2章 | 地方交付税の変容 | 木寺元 |
| 第3章 | 国庫補助金の変容―水道事業を題材として― | 宇野二朗 |
| 第4章 | 補助金のガバナンス改革 | 長野基 |
| 第5章 | 都道府県支出金の財政調整機能―経年変化と事例分析から― | 江成穣 |
| 第6章 | 国際比較からみた北欧デンマークの補助制度 | 倉地真太郎 |
| 第7章 | 英国イングランドにおける補助制度の現状と今後の展開 | 柏木恵 |
| 第8章 | 本書の論旨および研究課題 | 木村佳弘 |

2026年度在外研究のお知らせ

2026年4月より、ロスキレ大学(Roskilde University)に客員研究員として滞在することとなりました。

今回の研究滞在では、デンマークを中心とする北欧諸国の財政、福祉国家、地方財政に関する比較研究を進める予定です。また、現地研究者との学術交流を通じて、研究の一層の深化を図りたいと考えております。

滞在中に得られた成果を、今後の研究・教育活動に還元してまいります。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

I am honored to announce that I will be affiliated with Roskilde University as a Visiting Researcher from April 2026.

During this research stay, I plan to pursue comparative research on public finance, the welfare state, and local government finance, with a particular emphasis on Denmark and the Nordic countries. I also hope to deepen my research through academic exchange with colleagues at Roskilde University and beyond.

I look forward to bringing the outcomes of this stay back into my future research and teaching. Thank you very much for your continued support.