財政学教科書(共著)の公刊のお知らせ(2025年10月予定)

2025年10月に財政学入門の教科書(共著)が有斐閣から公刊されます。今回公刊に向けて各章の内容の動画版(Youtube)を出版社さんと準備を進めています(合計28本、一般公開予定)。動画を視聴し、教科書で深堀りし活用してもらえればと思います。

タイトル『Why not?! 財政学 — 超入門からホットイシューまで 財政がわかると社会がわかる! 一番やさしい財政学の教科書』

著者 江成 穣 (京都府立大学講師),倉地 真太郎 (明治大学政治経済学部准教授),佐藤 一光 (東京経済大学経済学部教授),藤原 遥 (福島大学人文社会学群経済経営学類経済学コース准教授)/著

専門用語を極力使わず,教育,年金,医療など日々の生活と財政とのつながりを動画とともにゼロから学べる財政学の超入門書。1章10ページで読みやすく,かつ体系的に学べます。社会の写し鏡としての財政を自分のこととして捉え,考える力を養います。

https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641200210

目次

序 章 私たちの社会と財政
第Ⅰ部 財政学の基礎理論
第1章 財政と財政学――何を扱う学問?
第2章 よい社会とは何か――ニーズと財政の機能
第3章 公共の財・サービスとは何か――公共財と社会共通資本
第4章 貧困と格差を考える――再分配
第5章 マクロ経済と財政――財政政策
第6章 お金の使い道をどう決めるか――予算と決算
第7章 国民のニーズを予算に反映する――財政民主主義
第Ⅱ部 歳出の理論と実際
第8章 お金の使い方の見取り図――経費論
第9章 ケアを提供する――医療と介護
第10章 人を育てる――教育・保育財政
第11章 社会の基礎をつくる――公共事業
第12章 民間投資を誘導する――補助金・租税・公的金融
第13章 生活を保障する――年金・生活保護
第14章 社会を持続可能にする――児童手当・産休手当・育休手当
第Ⅲ部 歳入の理論と実際
第15章 お金の集め方の見取り図 ――歳入論
第16章 公平な税とは何か―― 所得税
第17章 社会保障を支える安定財源――消費税
第18章 給付の権利を得るための負担――社会保険料
第19章 使う分だけ負担してもらう――自己負担・公共料金
第20章 将来世代の負担か――公債
第21章 最も身近な財政現象――地方財政
第Ⅳ部 社会問題と財政のパースペクティブ
第22章 財政をめぐる4つの立場
第23章 世界経済のなかの財政
第24章 地域に雇用と産業をつくる
第25章 環境をよくするための税制
第26章 環境被害からの救済と責任のあり方
第27章 政治的な合意はどうつくられるのか
第28章 多様な人々とどう連帯するのか
終 章 財政学を社会にどう活かすのか

『週刊社会保障』の「この1冊コーナー」に寄稿しました

『週刊社会保障』2025年7月28日号(No.3327)で「この1冊」のコーナーに寄稿しました。

https://www.sociohealth.co.jp/magazines/hosyo/

坂口緑(2024)『多文化化するデンマークの社会統合
生涯学習が果たす役割とその可能性』花伝社。

https://www.kadensha.net/book/b10094319.html

 

『財政民主主義の地平』出版記念合評会のご案内(8月23日)

この度、掛貝 祐太著『財政民主主義の地平 −スイスの自治・多様性・直接民主主義(有斐閣)』の出版を記念して、8月23日@明治大学で出版記念合評会を開催することにしました。

https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641166455?top_bookshelfcover

討論者には、東京大学の前田健太郎先生にお越しいただきコメントをいただきます。

対面オンラインハイブリッドで開催しますので、ご関心がある方は是非お越しください。

日時:2025年8月23日(土)15:00〜17:30
会場:明治大学駿河台キャンパスリバティタワー1073教室(7階)・対面オンラインハイブリッド(ZOOM)
https://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html

プログラム
開場:14:30〜15:00
開会の挨拶:15:00〜15:05
報告者プレゼン:15:05〜15:45

討論者コメント:15:45〜16:15
休憩:16:15〜16:25
リプライ・全体討論:16:25〜17:30

対面・オンラインにかかわらず次の参加登録フォームのURLにご登録ください。
https://bit.ly/4k2DEdp

【参加にあたってのお願い】
・事前登録のない参加、匿名での参加はお断りしています。
・書評会の前に『財政民主主義の地平 −スイスの自治・多様性・直接民主主義(有
斐閣)』の通読を推奨します。
・書評会の内容を許可なくSNSやブログに掲載しないようにしてください。
・オンライン参加者の方は許可のない録音録画はご遠慮ください。

主催:明治大学倉地真太郎研究室(連絡先:mail@shintarokurachi.org)
共催:財政学の新研究会、日本学術振興会・科学研究助成費事業「移民の福祉財政的分析ー「移民政策」のための自治体財源保障の検討ー」(基盤研究B)、課題番号23K25598)

8月23日出版記念合評会パンフレットPDF

2025 年度大学院学内GP<他大学大学院との研究交流プログラム>を実施(2025年5月31日)

明治大学大学院・20245年度大学院学内GP<他大学大学院との研究交流プログラム>として、2025年5月31−6月1日に専修大学箱根セミナーハウスで、他大学大学院どの合同研究会を主催しました。東京経済大学大学院(佐藤一光先生)、専修大学大学院(徐 一睿先生)、一橋大学大学院の財政学・経済学を専門とする大学院生らとの交流、研究発表会を実施しました。参加いただいた院生の皆様、ありがとうございました。

教育財政フォーラム動画公開について(2025年5月)

2025年3月に実施された【第8回】社会構造変革下における地方財政を考えるフォーラムの動画が公開されました。ご覧いただければ幸いです。

https://www.grips.ac.jp/jp/events/20250121-00170/

明治大学 政治経済学部 准教授 倉地 真太郎 氏
東京経済大学 経済学部 教授  佐藤 一光 氏
(JFM・GRIPS連携プロジェクト「人口減少時代等社会構造 変革下における地方財政に関する調査研究会」委員)

「デンマークにおける教育インフラと民主主義―地方自治体の財源調達に着目してー」
「債務ブレーキ下のドイツの苦悩:借金しないで 教育インフラを整備できるか!?」

プロジェクトページ

https://gripslocalgovernance.institute/forum/

合同書評会のお知らせ(2025年7月13日)

合評会パンフレット_

吉弘憲介先生の『アメリカにおける産業構造の変化と租税政策』(https://www.nakanishiya.co.jp/book/b10107489.htmlが出版されたことを記念いたしまして、討論者に関口智先生を迎え、7月13日に明治大学で合評会を開催いたします。
開催場所の詳細は以下の通りです。
日時:2025年7月13日(日)15:00〜18:00
会場:明治大学駿河台キャンパス/アカデミーコモン8階308E教室(ZOOMハイブリッド)

ご参加される方はお手数おかけいたしますが、事前に下記のフォームにご登録ください。

『都市問題』100周年記念号にコメントを寄せました(2025年5月)

『都市問題』創刊100周年記念号・2025年5月号の「創刊100周年に寄せて」コーナーにお祝いコメントを寄稿しました。記念すべき号に関われて大変光栄に思います。『都市問題』の今後ますますの発展を願っています。

https://www.timr.or.jp/news/2025/04/1002025.html

書評を執筆しました(2025年4月)

『生活経済政策』2025年4月号で短い書評を執筆させていただきました。

また、明治大学政治経済学部が発行している『政経フォーラム』44巻で自著紹介をしました。

  • (自著紹介)沼尾波子、池上岳彦、池谷秀登、倉地真太郎、小島祥美、関聡介、関根未来著『多文化共生社会を支える自治体 外国人住民のニーズに向き合う行政体制と財源保障』『政経フォーラム第44号』pp.24-27。