2022年12月に有斐閣から共著が公刊されます。4章を担当させていただきました。ご笑覧いただければ幸いです。
『財政社会学とは何か』井手 英策・倉地 真太郎・佐藤 滋・古市 将人・村松 怜・茂住 政一郎 – 有斐閣
「社会の分断と危機が叫ばれる現在,〈生〉の支えとなるべき財政は,社会ニーズとの隔たりを急速に増しつつある。生きた現実に迫る総合社会科学としての財政社会学。新たな財政学の姿,その可能性を,方法・理論・実証面からラディカルに提示する。」
第Ⅰ部 問いと対象
第1章 財政学と財政社会学──20世紀に何が問題とされてきたのか
第2章 新財政社会学の展開とその成果をめぐって──財政学,公共経済学研究との対比から
第Ⅱ部 方法と認識
第3章 財政と歴史──財政史研究の再評価
第4章 財政と比較──問題発見のための国際比較
第5章 財政と制度──財政統計分析と財政の意思決定過程から考察する
第6章 財政と「歴史哲学」──「歴史哲学」としての「財政社会学」とその有効性
第Ⅲ部 分析的有効性
第7章 社会はなぜ引き裂かれたのか──通俗道徳から見た日本の〈勤労国家〉
第8章 納税者の同意における自己利益と互恵性──所得再分配政策の支持要因をめぐって